中島の九州ブログ

九州内の名所や行事などを紹介したブログです。 ご覧いただきありがとうございます。

2020年10月

佐賀県の名湯武雄温泉、と言っても今回は温泉の話ではなく建物の話ですが。
武雄市武雄町の温泉入り口にある竜宮城のような朱色の建物
地元佐賀県唐津市出身の建築家、辰野金吾博士による武雄温泉楼門です。
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大正4年(1914年)に建てられ
天平式楼門と呼ばれ釘を一本も使用していない建築物です。
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国の重要文化財にも指定されています。
また辰野金吾博士は、東京駅の設計者としても知られています。
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 東京駅のドーム状の天井部分には、東西南北を除く、八つの方位を示す
           干支のレリーフがあります。    
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     同じ時期に建てられた武雄温泉楼門二階の天井部分にも
東京駅にはない東西南北を示す、四つの干支があり
これを合わせると、くしくも十二支が全部揃うことになるのです。     
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写真は一階の天井部分です。
二階の天井部分は通常は見ることが出来ず
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      一階にその天井部分の干支の写真が掲示されています 
赤煉瓦の洋風建築の東京駅と辰野博士の建築としては珍しい
和風建築の武雄温泉楼門ですが
東京駅から遠く離れた故郷の温泉地に
こんな関連性があったとはちょっと意外な気がします。
       その遊び心が何だかちょっと粋だなぁ、思いました。        
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楼門の先に見えるのが
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武雄温泉新館です。
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こちらも辰野設計によるもので同じ時期に建てられ
楼門と共に国の重要文化財に指定されています。
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中には当時の浴室などが復元整備されており
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無料で館内を見学することができます。
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床のタイルも当時貴重なもので豪華でモダンな感じがします。
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大浴場
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当時の資料も展示されています。
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二階には長い廊下と
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大広間があり
床の間には辰野金吾博士の写真が飾られていました。
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新館二階から見た武雄温泉楼門               

九州、とりわけ熊本県は石橋の多い県でもあります。
中でも県央部の緑川流域にかけては多くの石橋が点在します。
その中で今回は下益城郡美里町にある石橋を見て周りました。
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まずは美里町の代表的石橋でもある二俣橋(ふたまたきょう)
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津留川(写真左側)と釈迦院川との合流点に架かる石橋で
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二俣渡(文政13年、1829年架橋)(写真手前)
と二俣福良渡(文政12年、1830年架橋)
の二つの橋が直角に交わるように架かっています。
二俣渡、長さ28.0m 幅3.30m 高さ8.0m
二俣福良渡は橋の長さ27,0m 幅2.50m 高さ8.0mとなっています。
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毎年11月から3月のお昼の時間帯には石橋のアーチの影が水面にハートの形を作り
ハートの石橋としても人気です。
恋人の聖地にも指定されています。
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二俣橋から見える釈迦院川上流にある年祢橋(としねばし)
美里町指定文化財にも指定されており
長さ60.0m 幅8.0m 高さ24.0mで他の石橋とは作られた時期が違い
1924年(大正13年)に架けられ美里町の中では最も年代の新しい橋です。
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佐俣・今にある馬門橋(まかどばし)
町指定文化財で長さ27.0m 幅2.97m 高さ9.20m
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文政11年(1828年)に架けられています。
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石野字県にある県橋(あがたばし)
長さ5.5m 幅1.8m 高さ3.1mの小さな橋で
慶応1年(1865年)架橋
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雄亀滝橋(おけだけばし)
長さ14.0m 幅3.63m 高さ10.7mで
架橋は文化14年(1817年)
県内最古の現役用水橋として県指定文化財にも指定されています。
水路橋の石橋としては山都町にある通潤橋が有名ですが
その通潤橋よりも40年も前に造られています
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大窪橋(おおくぼばし)
嘉永2年(1849年)長さ21.0m 幅2.7m 高さ6.05m
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零台橋(れいだいきょう)
弘化4年(1847年)に架けられ
長さ89.86m 幅5,45m 高さ16.32m
江戸時代石造単一アーチ橋としては日本一の大きさを誇り
国指定重要文化財にも指定されています
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緑川本流に架かる橋で、上流には
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緑川ダムが見えます。
緑川の流水調節を主目的とし、かんがいと発電の機能を併せ持つ多目的ダムとして
1971年(昭和46年)に建設されました。
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管理棟と
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緑川ダム資料館などがあります。
石橋と緑川ダムを見学した後は
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美里町小莚(こむしろ)にあるコムシロンカフェに寄ってみました
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ここで地元の豆腐のもろみ漬を使ったコムシロンパスタをオーダーしてみました。
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豆腐のもろみ漬けの風味が感じられてなかなかの味です。

関連記事 二俣橋 ハートの石橋(2018年2月) 
http://nakashimakyushu.blog.jp/archives/270257.html

秋晴れの日曜日、熊本市動植物園へと出かけてみました。
動植物園では10日(土)、11日(日)に「秋桜まつり2020」が行われ
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植物園ゾーンの時計塔前のコスモス畑も見頃を迎えていました。
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動植物園のシンボル的存在の観覧車も見えます。
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中に通路があり通り抜け出来るようになっています。
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今年は新型コロナウイルスの影響で各地でコスモス祭りのイベントなどが
中止になったところもあるみたいですが
感染対策を十分に施し、実行された「秋桜まつり」の中で
きれいなコスモスを見ることが出来て良かったです。
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園内には十月桜も咲いていました。
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せっかくなので動物園ゾーンにも周ってみます。
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アフリカゾウも室内から外に出てきて嬉しそう。
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ニホンザルの親子
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インドクジャク
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日本ではここだけにしかいないキンシコウ
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子供たちも喜び
以前と変わらないほどの賑わいです。
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まだまだ昼間は暖かい秋の日の一日
キンシコウも思わずニッコリするほど美味しい ?
ソフトクリームも最高でした。

熊本県菊池郡大津町下町の県道202号線沿いに大きな力士像があります。
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ちょっと頭でっかちで、どこかユーモラスな感じがするこの像からは
失礼ながら、この人本当に強かったのか?とも思えるような印象が
しないでもないですが・・・
このお方こそ、地元大津町が生んだ名力士
不知火光右衛門 (しらぬい こうえもん)なのです。
そんな人知らぬい(知らない)と言われ方もいるかもしれませんが、無理もありません
何せ生まれたのが文政8年(1825年)今から約200年も前の事ですから。
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こちらがその第11代横綱不知火光右衛門の像です。
   地元の草相撲で近隣に名をとどかせていた本名原野峰松少年は大阪に出て
 郷土の先輩である
第8代横綱不知火諾右衛門(しらぬい だくえもん)(熊本県宇土市出身)の
弟子となって修行し
寛永2年江戸に登り、翌年幕下付け出しでデビューします。
      文久3年、39歳で第11代横綱となりました。
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先代(第8代横綱不知火諾右衛門)から受け継いだ不知火型土俵入りは
華麗で技巧を極め「白鶴の翼を張れるがごとし」の形容でその華麗さは
かつて見たことがないとまで言われていました。    
   その不知火型土俵入りを再現した像の横には
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    普通の銅像もあり、こちらはちょっと凛々しいイメージ。
同じ人物でもかなり印象が違います。
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仲良く並んだ二種類の不知火光右衛門像の横には墓もあります。
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所変わってこちらは天草市諏訪町の本渡諏訪神社  
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ここには天草市牛深町出身の力士で昭和30年代に活躍した
大関「栃光」の像が建てられています。   
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本格的な押し相撲と一度も「待った」をしなかった堂々の立会いは
力士の鑑と仰がれ名大関とたたえられました。
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あの大鵬、柏戸という昭和の伝説とも言うべき両横綱とも
幾多の名勝負を繰り広げた大関ですので
その力は相当なものだったのでしょう。
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像の横には少年時代に試したと言われる88kgの力石もあります。
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栃光の引退から約60年
令和2年(2020年)9月に行われた大相撲秋場所で初優勝した関脇正代が
熊本県出身力士としてはその栃光以来58年ぶりとなる
大関に昇進しました。
現行の優勝制度が始まったのは明治24年(1909年)で
それ以前の横綱不知火の頃はなかったので
熊本県出身者の幕内優勝も初めてとなります。
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正代の出身地である宇土市には
宇土市役所、宇土市民会館、宇土市民体育館などに
優勝と大関昇進を祝う垂れ幕が掲げられました
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正代関にはさらなる上を目指して
今後の活躍を期待したいものです。
頑張れ ! 正代
   

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